LOG IN

始まりのファンファーレ

by mariko



傍からみれば、私の生き方は、無計画でなんと滑稽なものだと笑われるかもしれない


いままで自由でいることが許されない気がしていたから無くしてきたもの、自由でいられたからこそ見つけられたもの、どちらもたくさんある


あれだけ夢中に追いかけていたものを手離すことは、今までのことがすべて無駄になってしまうようで、無くなってしまうような気がしてた。

だけど、"好きだったんだ。心底好きだった"という事実は残る。


あの日、始めなかったとしたら、その事実もなにもここにはなかったということ。


だから、一個も無駄じゃなかった。


いつまでもいつまでも、自分の手に入らないと嘆く人を見て、みっともないと思ってた。


でも、きっとわたしも、そんなみっともないと思っていたものとおんなじ風に見えてるのかもなあ、とも思ってなんだか苦しくなったし、そうじゃないって否定し続けて歩いてきた。

いつまでもいつまでも指でなぞってたくさんのものを両手に抱えようとして、ひとつでも取りこぼすと、子供みたいに泣いてしまう。


そんなにたくさんのものは持てないって知ってるのにね。


背徳感を抱えながらも喜びを隠しきれない改札口も、10時にぶつかる鍵の音も、背伸びをした靴擦れも 全部 。


生きてくことの意味を考える毎日。
答えも理由もないその意味から離れて行ける日を私は待ってる。





生まれ育ったこの街を離れる時、ようやく始まりのファンファーレが鳴り響く気がしてる。


mariko
OTHER SNAPS