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サプライズ

by mariko


私はサプライズができない。


誕生日、記念日 。
大切な人のために たくさん悩んで選んだプレゼントもサプライズで渡せた試しがない。


いつもフライングして渡してしまう。
伝えてしまう。


相手が喜ぶ顔が見たいというのは大前提にあるんだけど、それを見て早く幸せな気持ちに浸りたいって気持ちが大きすぎるんだろう。


多幸感を味わうという名のエゴよ。



そんな私には長いことお付き合いしていた人がいた。


その人はサプライズができない私のことをよく分かってて、いつも知らなかったみたいに驚いてくれて、まるで宝物を扱うみたいに優しく抱きしめてくれた。


そんな彼とお別れした日。その日までに、なんとなしに彼と距離を置いていたし、きっとそんなことにも彼はちゃんと気づいてた。


「もう、別れましょう」と告げたとき、「ほんとにサプライズ下手くそすぎ。分かってたよ。でもいつもみたいに気付かないふりしてた。ほんまにもう終わりかあ。信じられんな。そういう意味ではサプライズ成功やな。幸せにしてやれんくてごめん」


そう言って泣きながら笑ってた。


その時の表情が今でも忘れられない。


後悔とか未練とかじゃなくて、なんだろう。忘れられない。



誰かを幸せにできるサプライズ(驚き)ならいい。


だれかを悲しませるサプライズ(不意打ち)ならできないままでいい。


あなたは、いつも私が生きる意味だと言ってたね。私と別れてから、生きる意味を見つけられましか?



私はあいも変わらずサプライズなんてできないままよ。変わってないよ。


mariko
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